医療法務コラム
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——弁護士を味方につけるという現実的な選択
多くの医療機関は、日々チーム医療として誠実に医療を提供しています。
しかしそれにもかかわらず、ネット上で根拠のない誹謗中傷や悪質な風評被害を受けてしまうケースは少なくありません。
近年では、匿名掲示板や口コミサイト、SNSなどを通じて情報が一気に拡散し、地域での評判が短期間で大きく揺らいでしまうこともあります。
「患者数が急に減った」
「採用応募が激減した」
「スタッフの士気が低下し、離職につながった」
こうした変化の原因をたどると、ネット上の悪評が発端だったというケースも現実に起きています。
本稿では、こうしたネット上の誹謗中傷や風評被害に対して、弁護士がどのように対応するのか、そして遠方の弁護士でも全国対応が可能な理由について解説します。

病院に対する誹謗中傷の投稿には、以下のような内容が多く見られます。
これらは一見すると単なる感想のようにも見えますが、事実と異なる内容が含まれている場合でも、放置すれば検索結果に残り続けるという問題があります。
その結果、患者数の減少や採用への悪影響、現場スタッフのモチベーション低下といった、長期的な経営リスクにつながっていきます。

ネット上の誹謗中傷に対しては、段階的に対応していくことが重要です。
投稿内容が事実か虚偽かを把握します。
返信が可能な媒体であれば、誠実に説明すべきかどうかを判断します。
権利侵害にあたる場合には、サイト運営者に削除を求めます。
悪質な場合には、発信者情報開示請求を通じて投稿者を特定します。
損害が発生している場合には、慰謝料請求や訴訟も検討します。
このうち、削除請求以降の対応には専門的な法的知識が不可欠です。
そのため、適切に対応するには弁護士の関与が重要になります。

弁護士は、以下のような形で誹謗中傷対応を支援します。
法的根拠を示したうえで、削除を求めます。
裁判所を通じて、迅速に投稿の削除を実現する手続です。
投稿者の住所や氏名を特定するための手続です。
違法性が認められる場合には、慰謝料請求などを行います。
継続的な監視や対応フローの整備を支援します。
誹謗中傷対策は、一度の対応で終わるものではなく、継続的な対策が重要です。

ネット上の誹謗中傷案件では、投稿者の所在地が不明であることが多く、またSNSやプロバイダの本社は東京や海外にあるケースがほとんどです。
そのため、実際の法的手続は東京の裁判所を利用することが多く、専門性の高い対応が求められます。
この点については、誹謗中傷対応に特化した専門事務所との連携が重要になります。
専門性の高い事務所と連携することで、
といったメリットを受けることができます。地方の弁護士であっても、適切な連携体制があれば、全国レベルで質の高い対応が可能です。

ネット誹謗中傷だけでなく、患者対応、労務トラブル、行政対応、診療報酬に関する問題など、病院が直面する法的リスクは多岐にわたります。
こうしたリスクに対して、顧問弁護士がいることで、早期発見・迅速対応が可能になります。
特に誹謗中傷対策は、スピードが極めて重要です。
対応が遅れるほど情報は拡散し、回復までに時間がかかります。
顧問契約を結んでいれば、通常よりも優先的かつ迅速に対応を受けることができます。
「身に覚えのない投稿が広がっている」
「削除依頼をしても対応されない」
「誰に相談すればいいかわからない」
このような状況こそ、弁護士のサポートが必要な場面です。
病院の信用と地域からの信頼を守るために、法的な備えとして顧問弁護士を活用することは、現実的で有効な選択といえるでしょう。