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病院にとって最適な顧問弁護士の選び方と不適切な弁護士の特徴

病院を経営するうえで、患者とのトラブル、労務問題、未収金回収、風評被害対策など、さまざまな法的リスクに直面することがあります。
こうした問題は日常業務の中で突然発生することも多く、現場だけで対応しようとすると負担が大きくなり、対応の遅れや判断ミスにつながるおそれもあります。

そのため、トラブルに迅速かつ的確に対応するためには、信頼できる顧問弁護士の存在が不可欠です。
さらに重要なのは、「問題が起きてから相談する」のではなく、「問題が大きくなる前の段階で相談できる体制」を整えておくことです。

しかし、弁護士であれば誰でもよいというわけではありません。
専門分野や経験、対応力には差があるため、医療機関に適した弁護士を見極めることが重要です。

では、病院にとって最適な顧問弁護士を選ぶためには、どのような点をチェックすべきなのでしょうか。

病院に適した顧問弁護士の選び方

顧問弁護士を選ぶ際は、費用や知名度だけでなく、実務で本当に役に立つかどうかという視点で確認することが大切です。

1. 緊急時に迅速に対応できるか

医療機関では、患者とのトラブルやクレーム問題が突然発生することが少なくありません。
特に感情的な対立が生じている場合には、初動対応がその後の展開を大きく左右します。

そのため、緊急時にすぐ連絡が取れ、迅速に対応してくれる弁護士を選ぶことが重要です。

チェックポイント

  • 相談時にすぐに連絡が取れるか(メールの返信や電話の折り返しの速さ)
  • 顧問契約後に弁護士の携帯電話番号を教えてくれるか

2. 医療機関特有の法的課題に精通しているか

病院経営には、医療過誤、診療報酬、労務問題、個人情報保護など、一般企業とは異なる法的リスクが存在します。

そのため、医療機関の法律問題に詳しい弁護士を選ぶことが大切です。
経験の浅い弁護士では一般論にとどまり、実務に即した判断が難しい場合もあります。

チェックポイント

  • 過去に医療機関の顧問弁護士を務めた経験があるか
  • 医療訴訟や診療報酬に関する知識があるか

3. 労務トラブルや債権回収の経験が豊富か

病院は多くの職員を抱えるため、労務トラブル(解雇・未払い賃金・ハラスメントなど)の対応が不可欠です。
また、未収金回収(患者の支払い遅延)も経営上の課題となります。

こうした問題は日常的に発生し得るため、実務経験が豊富な弁護士であるかが重要になります。

チェックポイント

  • 労働問題に強い弁護士か
  • 債権回収のノウハウを持っているか

4. インターネットの風評被害対策に対応できるか

近年、病院の口コミや評判はインターネット上で広まりやすくなっています。
誹謗中傷やデマ情報が拡散されると、病院の信用に大きな影響を与えかねません。

そのため、ネット上の風評被害対策に精通している弁護士を選ぶことも重要です。

チェックポイント

  • 誹謗中傷削除の対応実績があるか
  • IT・ネット法務に詳しいか

5. 相談しやすいか、わかりやすく説明してくれるか

専門用語ばかりを使い、理解しにくい説明をする弁護士は、病院経営者にとって負担になります。

そのため、分かりやすく親切に説明してくれる弁護士を選ぶことが重要です。
また、日常的に気軽に相談できる関係性も大切なポイントです。

チェックポイント

  • 難しい法律用語をかみ砕いて説明してくれるか
  • 丁寧で親身な対応をしてくれるか

6. 柔軟な対応が可能か(休日・夜間対応など)

病院は24時間体制で稼働しているため、トラブルは時間を選びません。

そのため、土日や夜間のトラブル対応が可能な弁護士であるかも重要な判断基準となります。

チェックポイント

  • 土曜日・日曜日も対応してくれるか
  • 緊急時にすぐ動いてくれるか

避けるべき「不適切な弁護士」の特徴

以下のような弁護士は、病院の顧問としては慎重に検討すべきです。

  • メールや電話の対応が遅い弁護士

    → 迅速な対応が求められる医療機関にとって、連絡がつかない弁護士は大きなリスクになります。

  • 態度が横柄で相談しづらい弁護士

    → 「上から目線」「威圧的」と感じる弁護士では、適切な相談がしにくくなります。

  • 医療機関の法律問題に詳しくない弁護士

    → 医療分野の経験がない場合、現場に即した対応が難しいことがあります。

  • 携帯電話の番号を教えることを嫌がる弁護士

    → 緊急時に連絡が取れず、初動対応に支障が出る可能性があります。

  • わかりやすく説明できない弁護士

    → 専門用語ばかりで説明が曖昧だと、経営判断を誤るおそれがあります。

まとめ:適切な顧問弁護士を選ぶために

顧問弁護士の選定は、病院経営において非常に重要な決定の一つです。
単なる外部の専門家ではなく、日常的に相談できるパートナーとしての役割が求められます。

選ぶ際は、迅速な対応力・医療機関特有の法務知識・労務や債権回収の経験・誹謗中傷対策・相談のしやすさといったポイントを総合的に確認しましょう。

契約前には実際に弁護士と面談し、「迅速に対応できるか」「親身に相談に乗ってくれるか」「医療機関の法律問題に詳しいか」といった点をしっかり見極めることが大切です。適切な顧問弁護士と契約することで、病院のリスク管理が強化され、より安心して医療業務に専念できるようになります。

菅藤法律事務所 菅藤 浩三

この記事の著者・運営者:菅藤法律事務所 菅藤 浩三

福岡を中心に九州エリアを対応しており、医療機関の法務支援に注力する現役の弁護士。
患者対応や労務問題、医療法規制への対応など、複雑化する医療現場の課題に対し、実務に即した助言を行っている。 日常的な相談からトラブル対応まで幅広く関与し、円滑な病院経営と働きやすい職場環境の実現をサポート。
医療現場への理解を強みに、地域医療を支えるパートナーとして迅速かつ誠実な対応を心がけている。
本サイトでは、実務経験に基づく信頼性の高い情報を発信しています。

弁護士歴(抜粋)
  1. 1992年司法試験合格
  2. 1995年福岡県弁護士会に弁護士登録
  3. 2004年整理回収機構 九州地区顧問 就任
  4. 2006年菅藤法律事務所を設立
公的役職歴(抜粋)
  1. 2010年~日本弁護士連合会「市民のための法教育委員会」副委員長
  2. 2010年~2013年福岡県弁護士会「法教育委員会」委員長
  3. 2014年~福岡県弁護士会「ホームページ運営委員会」委員長
  4. 2015年~福岡県弁護士会「交通事故委員会」委員
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